AIによる画像・動画生成が一般化し、多くのクリエイターがDomo AIを活用しています。SNSで見かける美麗な映像や高品質なAIイラストも、Domo AIで作られたものが増えています。
しかし、「Domo AIって安全なの?」「個人情報や著作権のトラブルはない?」と不安を感じる人も少なくありません。とくに海外運営のAIサービスでは、情報管理や利用規約の内容を正しく理解しておかないと、思わぬリスクに巻き込まれる可能性があります。
本記事では、Domo AIの運営体制や個人情報の扱い、マルウェアリスク、そして商用利用時の注意点を実際の規約と事例をもとに詳しく検証します。
Domo AIの安全性は?
それでは、Domo AIの運営会社情報から個人情報の管理体制、ウイルスやマルウェアのリスク、そして非公式サイトやDiscord連携の注意点まで、利用時に知っておきたい安全性のポイントを整理します。
Domo AIの運営会社
Domo AIは、シンガポールに拠点を置く DomoAI PTE. LTD. が運営しています。
公式サイトやプライバシーポリシーにも企業情報が明記されており、特定の個人や匿名運営ではない点が安心材料です。


運営元が明確であることは、AI系サービスを利用するうえで非常に重要です。というのも、近年では非公式サイトや偽装AIサービスによる詐欺被害も報告されており、「運営会社の所在と実体が確認できるか」が信頼性を判断する基本だからです。
個人情報の扱われ方
Domo AIは、ユーザーが登録時に提供するメールアドレスやユーザー名などのアカウント情報、またアップロードした画像・動画・テキストといったユーザーコンテンツを収集します。さらに、利用中に自動的に記録されるアクセスログ・IPアドレス・端末情報なども含まれます。
これらの情報は、サービス提供・品質向上・不正利用防止のために利用されると説明されています。
重要なのは、「個人情報を第三者に販売・貸与しない」と明確に記載されている点です。

データ共有が行われるのは、クラウドホスティングや決済処理など、運営上必要な信頼できる外部サービスに限定されています。また、法的要請があった場合を除き、個人情報を外部に開示しないことも保証されています。
ただし、プライバシーポリシーにも記載されている通り、「インターネット通信には絶対的な安全はない」とされています。

したがって、アカウント登録時には他サービスと同じパスワードを使わないなど、ユーザー側の基本的なセキュリティ対策も欠かせません。
ウイルスやマルウェアの危険性
Domo AIは、ブラウザ上で利用するクラウド型のAIサービスであり、ソフトウェアのインストールは不要です。そのため、アプリ経由でマルウェアを仕込まれるリスクは極めて低いといえます。
また、公式サイトは「HTTPS通信」に対応しており、通信内容はSSL/TLSによって暗号化されています。この点は、利用者のデータが外部から盗み見られるリスクを抑える重要な仕組みです。
現時点で、公式Domo AIサービスがウイルス感染やマルウェアを拡散したという報告はありません。さらに、同社の利用規約では「ウイルスやマルウェアのコードを送信・導入する行為」を禁止しており、ユーザー間での安全も一定程度守られています。
非公式サイトや偽アプリの存在
Domo AIを安全に利用するために、最も重要なのが「アクセス元の確認」です。Google検索やSNS広告を経由してアクセスする場合、見た目が似た偽サイトが表示されることがあります。これらのページはドメイン名が微妙に異なっており、dom0ai.appのように文字が置き換えられているケースもあります。誤ってアクセスすると、個人情報の入力を促されたり、悪意のある拡張機能をインストールさせられる危険があります。
安全な方法としては、Domo AIの公式サイトをブックマークしておくのが確実です。特にアカウント登録や課金手続きの際には、ブラウザのアドレスバーを確認し、「https://」で始まる正しいURLかどうかを必ず確認しましょう。
Discord連携の安全性と設定ポイント
Domo AIは公式のDiscordサーバーを運営しており、ボットを通じてAI画像生成などの機能を利用できます。ただし、Discordはオープンなチャット空間のため、利用には一定の注意が必要です。特に、生成に使用する画像やテキストをアップロードする際には、個人情報や他人の顔が写った素材を投稿しないようにしましょう。サーバー内のチャットは、参加者全員が閲覧できるためです。
また、Discord連携を使う場合は、Domo AI公式が提供しているボットのみを利用してください。非公式ボットの中には、ユーザーのトークン(認証情報)を抜き取る悪質なものも存在します。ボット導入時には「提供元」や「Bot認証マーク」を必ず確認しましょう。
著作権・商用利用は大丈夫?Domo AIを安心して使うために
ここでは、生成コンテンツの権利が誰に帰属するのか、商用利用の条件、そして利用時に注意すべき禁止事項についてわかりやすく解説します。
生成した画像や動画の著作権
Domo AIで生成した画像や動画の著作権は、基本的にユーザー本人に帰属します。
これは、Domo AIの公式利用規約で「ユーザーが生成したコンテンツの権利は利用者に帰属する」と明記されているためです。

つまり、作成した作品は個人・法人を問わず自由に利用でき、他者が勝手に再利用することはできません。
ただし、AIツール全般に共通する注意点として、「学習データ」に基づく生成物である点を理解しておく必要があります。
Domo AIは既存の画像や映像をAIモデルの学習素材として使用しており、特定の実在人物・商標・著作物を模倣した生成結果が出る場合があります。このようなケースでは、元の著作物や肖像権の侵害につながるおそれがあるため、第三者の作品を連想させる内容を商用目的で公開する際は注意が必要です。
また、生成物に対してDomo AI側が「学習の参考データ」として内部的に利用する可能性があることも規約に記載されています。これは個人を特定できない範囲で行われるため、通常利用の範囲では大きな問題はありません。
結論として、生成した作品の権利はあなたにありますが、既存の作品や人物を連想させる生成物を公開・販売する場合は、著作権や肖像権を侵害していないか確認することが安全策です。
利用規約で禁止されている行為
Domo AIの利用規約では、サービスを安全に運営するためにいくつかの禁止事項が定められています。
代表的なものとして、まず他人の権利を侵害するコンテンツの生成・共有が挙げられます。具体的には、他者の著作物を模倣した作品、有名人の肖像を無断で使用した画像、他社ロゴを含む映像などが該当します。

これらは法的なトラブルの原因になるため、商用・非商用を問わず避ける必要があります。
次に、暴力的・差別的・性的な内容の生成も禁止されています。Domo AIは一般利用者が安全に使えるプラットフォームを目指しており、倫理的に不適切とされる表現は禁止対象です。また、AIを使って偽情報を拡散するような用途も規約違反にあたります。
これらの規約違反は、利用制限だけでなく、最悪の場合は法的措置を取られる可能性もあります。
Domo AIを安全に利用するためには、「他人を傷つけない・法律を守る・技術的に不正をしない」という基本的なルールを意識しておくことが大切です。
まとめ:Domo AIは安全に使えるが、自己防衛も欠かせない
本記事ではDomo AIの安全性や注意点について解説しました。
公式サイトを利用し、基本的なセキュリティ対策を守れば安心して活用できます。迷ったときは利用規約を確認しながら、あなたの作品づくりにぜひ役立ててみてください。


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