AIのべりすとは、小説や文章の自動生成に特化したWebサービスです。簡単に物語を創作できる利便性の一方で、「危険性があるのでは?」と不安を抱く人もいます。
しかし結論から言えば、大きなリスクは確認されていませんが、個人情報の取り扱いや著作権への理解が不十分だとトラブルに発展する可能性もあります。
そこで本記事では、AIのべりすとの仕組み、考えられる危険性、安心して使うためのポイントを解説していきます。
AIのべりすとの危険性5つ
AIのべりすとの利用においては重大な危険性は低いとされていますが、注意すべき点がいくつかあります。
1. 二重請求ミスが起こり得る可能性
AIのべりすとでは、課金やアカウント登録時にクレジットカード情報やメールアドレスを入力する必要があります。
AIのべりすと課金したいけどカードとか言われて困ってる🥺
— 篠原 (@clown_lily_) January 18, 2023
SNS上では、無料プランから有料プランへの切り替え時に二重請求が発生したとの報告が少数あるようです。

私自身も調査しましたが、「二重請求が発生した」という最近の投稿は見当たりませんでした。現在はこのような問題は発生していないようですが、引き続き注意が必要です。
2. 著作権侵害のリスク
AIのべりすとは、GoogleやCommon Crawlのコーパス(ニュース、Wikipedia、ブログ、SNS、青空文庫など)や文庫本のデータをもとに学習されています。
生成された文章が既存の作品と類似する可能性があり、特に人名や短いフレーズが既存の小説からそのまま出力される場合があります。
AIのべりすと、商用利用可だけど.学習元の文章そのまま剽窃してきちゃうトラブルもあるのか……
— あやたか (@Ayataka_bomb) August 5, 2023
これが意図せず著作権侵害につながるリスクがあります。
3. 倫理的・社会的なリスク
AIが生成する文章に、学習データに含まれるバイアスや不適切な内容(差別的表現、虚偽情報など)が反映される可能性があります。
また、悪意を持ったユーザーがマルウェア作成や不正なコンテンツ生成にAIを悪用するリスクも指摘されています。
文章の続きを予測する仕組み上、ユーザーの入力内容に大きく影響されます。
4. 無料版の制限と課金トラブル
無料プランでは生成文字数や出力回数に制限があり、長編小説や頻繁な利用には向いていません。
フリーアカウントの利用制限!!!
— Rin (@Rin0508_) April 30, 2024
(AIのべりすと無課金ユーザーはこれ以上書けません時間経ってからやり直してちょ ってやつ)
乗ってきたところでこれだよ、とほほ
まあこれがあるから休憩時間ができると考えよう
制限を超えるとエラーが発生し、課金を促されます。
一部ユーザーから、課金手続きでの不明瞭な点やキャンセル忘れによる自動更新のトラブルが報告されています。
AIのべりすとでできること大体分かったので、1ヶ月契約だから更新しなければ自然と引き落としもないかと思ってたら、自動更新していた。契約解除手続きをしなければいけないのか。
— 秋田紀亜 (@akita_kia) April 26, 2024
5. 創作への依存リスク
AIに頼りすぎると、創造力や独自性が損なわれます。
AIのべりすともNovelAIもそうだけど所謂性癖がどれだけワンパターンなのかを浮き彫りにしてしまっている気がする
— 愛舞モコ(仮) (@MaihamaPuroman) October 16, 2022
調教次第では独自性を出せるけどそれは小説を書いたり絵を描いたりするのとそんなに変わらんのよな
AIのべりすだからといって完全な代替にはなりません。
生成された文章をそのまま使用すると、読者に「AIっぽさ」がバレる場合もあります。
AIのべりすととは?基本的な機能と特徴

小説モードとチャットモードの2つの創作方法
AIのべりすとは、小説モードとチャットモードを搭載しています。
小説モードでは、物語の続きを1文ずつ生成します。
チャットモードでは、キャラクターとの対話をベースに物語を構築できるので、自分に合ったスタイルで創作が可能です。
無料でも使えるが有料プランでさらに高性能に
無料でも十分に使えるのが魅力の一つです。ただし、生成可能な文章の長さやモデルの選択など、一部の機能は有料会員でないと使えません。
有料プランでは高精度のAIモデルや高速生成などが利用可能です。
AIのべりすとの運営会社や料金など
内容 | |
---|---|
運営会社 | Bit192 |
サービス名 | AIのべりすと |
サービス形態 | ブラウザベースのWebアプリ |
利用料金 | 基本無料/有料プラン(ボイジャー1060円(税抜)、ブンゴウ1800円(税抜)、プラチナ3150円(税抜)) |
利用規約で禁止されていること | 法令違反、他者の権利侵害、わいせつ・暴力的内容の投稿など |
運営会社は日本国内の法人で、サービスの利用規約も日本語で明確に提示されています。万が一のトラブル時には対応窓口も設けられているため、他の匿名的なサービスと比較して信頼性は高めです。
AIのべりすとの危険性を回避するための対策
プロンプト入力前に内容を見直す
生成する前に、入力文に個人情報や機密情報が含まれていないか確認しましょう。AIにとってはすべてが創作材料となるため、不用意な記述が思わぬ形で残る可能性があります。
生成内容の確認・修正は必須
生成された文章は一見自然に見えても、文脈がずれていたり、事実誤認が含まれていることもあります。公開する前に必ず人の目で確認・添削する習慣をつけましょう。
料金プラン・自動更新日時の把握
課金前に料金プラン(ボイジャー、ブンゴウ、プラチナ)と利用頻度を検討しましょう。課金した際は、自動更新のタイミングをカレンダーに記録し、不要な場合は速やかにキャンセルするなど対策してください。
AIのべりすとの危険性に関するよくある質問(FAQ)
- QAIのべりすとに入力した文章は他人に見られますか?
- A
基本的に非公開です。ただし、コミュニティ機能や外部で共有した場合は誰でも閲覧可能になります。また、運営が法令に基づく要請を受けた場合、データが開示される可能性はゼロではありませんが、これは一般的なサービスと同様です。
- QAIのべりすとで生成された文章に著作権はありますか?
- A
生成された文章の著作権は原則としてユーザーに帰属するとされています。ユーザーが入力したプロンプトや設定に基づく生成物は、ユーザーの創作活動の一部とみなされます。ただし、AIが生成した文章は既存の学習データに影響されるため、意図せず既存作品と類似する可能性があります。この場合、著作権侵害のリスクが生じるため、公開・商用利用前に類似性チェックが必要です。
- Q運営会社が文章を学習に使うことはありますか?
- A
ユーザーが入力した文章や生成された文章は、AIの再学習やデータベースへの追加に利用されません。学習データは、事前に準備された公開データに基づいており、ユーザー生成コンテンツは含まれない設計です。運営の透明性を信頼するしかない部分がありますが、過去にデータ悪用の報告はありません。
AIのべりすとの危険性まとめ|安心して使うために
AIのべりすとは、適切に使えば非常に便利な小説・物語の創作生成ツールです。
しかし、個人情報の取り扱いや著作権意識が甘いと、意図しないトラブルに巻き込まれるリスクがあります。利用する際は以下のポイントを守るようにしましょう。
- 個人情報を入力しない
- 生成結果は必ずチェック&修正
- 公開設定には細心の注意を
- 著作権のある作品は扱わない
これらを意識して、安全に正しくAIのべりすとを使用しましょう!
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