OpenAIは12月13日、クリスマスに向けた12日間連続の新発表イベント「12 Days of OpenAI」の6日目として、ChatGPTの高度な音声モード「Advanced Voice Mode」にリアルタイムビデオ機能を追加したことを発表した。この新機能により、ユーザーはスマートフォンのカメラを活用してChatGPTとリアルタイムに対話しながら、視覚情報を元にしたアドバイスを受けることが可能となった。
例えば、カメラを通じて目の前にある物体を見せながらChatGPTに「これが何かわかる?」と尋ねると、AIが状況を分析して回答してくれる。デモンストレーションでは、コーヒーセットを見せながら「コーヒーを淹れる方法を教えて」と質問すると、ChatGPTがステップごとに具体的な手順を説明。さらに「熱湯はゆっくり注いで」など、実用的なアドバイスも提示した。
また、新たに「画面共有」機能も加わり、iPhoneやiPadの画面をChatGPTと共有しながら操作のガイドを受けることができる。この機能は、三点リーダーから「Screen Share」を選択して開始可能だ。画面共有中には、他のアプリを開きながらでも音声会話を継続でき、非常にスムーズな操作性を実現している。
季節限定の「サンタモード」でクリスマス気分を満喫
この発表と同時に、Advanced Voice Modeには新しい音声プリセット「サンタモード」も追加された。このモードでは、ChatGPTがサンタクロース風の声で会話をし、クリスマスムードを一層盛り上げる。たとえば、「クリスマスの伝統行事で何が好き?」と聞くと、「靴下を暖炉のそばに吊るすことが大好きだ!」という心温まる回答が返ってくる。
さらに、サンタモードでは個人情報が保存されず、会話履歴に記録が残らない仕様となっているため、安心して使用できる。このモードは2024年12月13日以降、Advanced Voice Modeを利用可能なすべてのユーザーに展開される予定だ。
現時点でこれらの新機能は、ChatGPTの有料プランである「Plus」「Team」「Pro」ユーザー向けに提供されている。企業向けの「Enterprise」や教育機関向けの「Edu」プランは、2025年1月以降の対応を予定しているとのこと。 今後の「12 Days of OpenAI」の続報にも期待が高まる。
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