米OpenAIは12月17日、12日間連続で新しい技術やサービスを発表する「12 Days of OpenAI」の8日目に、これまで有料ユーザー限定だった「ChatGPT Search」を無料ユーザーにも公開すると発表した。これにより、OpenAIのアカウントを持つすべてのユーザーが、ChatGPT上でWeb検索機能を利用できるようになる。
「ChatGPT Search」は、AIによる応答にWebから取得した最新情報を組み合わせ、リアルタイムに近い知識を提供する機能だ。ユーザーはプロンプト入力画面に表示された「地球儀アイコン」をクリックすることで検索を有効化し、質問を入力すると「Webを検索しています」という表示と共に回答が生成される。また、回答には情報源が明記され、出典のWebページにアクセスすることも可能だ。
さらに今回のアップデートでは、検索機能の利便性を高める追加機能が導入された。まず、ブラウザのデフォルト検索エンジンとしてChatGPT Searchを設定できるようになり、Chrome以外のブラウザでも利用が可能となった。また、モバイルアプリでは検索結果に関連する地図情報が表示されるようになり、近隣のレストランや店舗情報の確認がスムーズに行えるようになった。
高度な音声モードによる検索も可能に
OpenAIは「高度な音声モード」の展開も発表し、ChatGPTとの音声による検索が可能になった。このモードでは、AIが自然な音声で応答するだけでなく、音声入力によるクエリ検索もサポートされる。利用者は、最新の天気情報や旅行先の詳細、興味のあるトピックについて音声で尋ねることができ、外出中でも効率的に必要な情報を取得できるようになる。音声応答には複数のスタイルが用意されており、好みに応じて選択が可能だ。
また、検索結果が動画を含む場合、ChatGPTの画面を離れることなくその場で動画を視聴できる機能も追加された。これにより、情報収集から確認までを一つのインターフェースで完結させることができる。
【関連記事】
コメント