無料のAIアプリ開発ツールDifyとは?4つの魅力と実践的な活用手順を紹介 - IT.Lifestyle.up

無料のAIアプリ開発ツールDifyとは?4つの魅力と実践的な活用手順を紹介

Dify AIツール
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AIの力を活用して独自のアプリやチャットボットを作りたい。でも、プログラミングの知識がなくて難しそう…。そんな悩みを解決するツールが「Dify(ディファイ)」です。

Difyは、専門知識がなくても高機能なAIアプリを簡単に開発できるオープンソースツールです。無料で始められ、日本語にも対応しているため、初心者でも気軽に挑戦できます。

本稿では、Difyの主な特性と利用方法、そして実践的なアプリケーション開発プロセスまで詳細に説明いたします。AIを活用した新しいサービスやビジネスの可能性を広げるDifyの魅力に、ぜひ触れてみてください。

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Dify(ディファイ)とは?

Dify
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Dify(ディファイ)とは、AI言語モデルを活用して独自のチャットボットやアプリを作れるオープンソースツールです。専門知識がなくても、高機能なアプリを簡単に開発できるのが特徴です。

Difyの魅力的なポイント4つ

初心者にやさしい設計

Dify

直感的な操作で、プログラミング知識がなくても短時間で質の高いアプリを作れます。また、日本語に完全対応しており、ノーコードでアプリ開発ができます。

複雑なアプリ開発も可能

Dify

複雑なアプリも、上記のような直感的な操作で10分程度あれば開発できます。また、さまざまなテンプレートが用意されており、初心者から上級者まで幅広く対応しています。

簡単に公開・活用できる

Dify

作成したアプリは、即時公開処理が可能となっております。共有方法は、URLをコピーしてウェブサイトやSNS、メールなど好きな場所に貼り付けるだけ。ビジネスの効率化や顧客対応の向上に役立ちます。

無料で利用可能

Dify

基本機能を無料で試せるため、初心者でもリスクなく始められます。規模の小さい案件であれば、基本機能で十分対応できるため、先ずは無料版を試してみましょう。

※なお、年間契約すれば、月額契約に比べて2ヶ月分お得に利用できます。

Difyの始め方(アカウント開設方法)

Difyの始め方について、アカウント開設方法を以下のとおり説明していきます。

1. Dify公式サイト( https://dify.ai/jp )にアクセス

2.「始める」(画面右上)をクリック

Dify
Screenshot

3.GoogleかGitHubでアカウント作成

Dify

4.ログイン完了後、すぐにアプリ開発を始められる

Dify

Difyの基本操作

Difyのダッシュボードは4つの主要機能で構成されています。このダッシュボードを使えば、AIアプリ開発に必要な機能をスムーズに活用できます。

テンプレートの利用、アプリの管理、データの管理、外部連携など、効率的な開発をサポートする豊富な機能が、以下のとおり備わっております。

Dify

探索

Dify

Difyが用意した30を超える豊富なテンプレートを活用して、アプリを作成できます。

なお、テンプレートは全て英語表記になっておりますので、日本語翻訳し自身に適したテンプレートをご使用ください。

スタジオ

Dify

「チャットボット、テキストジェネレーター、エージェント、ワークフロー」の合計4つのタイプが用意されています。各タイプの特性は以下のとおりです。

・チャットボット:質問形式のAIアプリを作成

・テキストジェネレーター:テキスト生成に特化したAIアプリを作成

・エージェント:タスクを自動的に実行するAIアプリを作成

・ワークフロー:自由度の高いカスタマイズでAIアプリを作成 ※上級者向け

ナレッジ

Dify

「知識を作成」からデータ(PDF、Excel、Wordなど)を登録することで、独自のナレッジを有したアプリを開発いただけます。社内データなどを取り込むことで、特定の企業でしか利用しないナレッジをもとに、FAQなどを作成いただけます。

ツール

Dify

外部ツールと連携したアプリを作成いただけます。Google検索やWikipedia、Slackなど幅広い活用が期待いただけます。

実際にDifyでアプリを作る手順

それでは、ダッシュボードの一つ「スタジオ」機能を活用して、実際にアプリを作成する手順を紹介してまいります。

1. スタジオで「最初から作成」をクリック

Dify

2. 「チャットボット」を選択し、アプリの名前・説明を入力

Dify

チャットボットを選択後、作成したいアプリの名前・説明を入力し「作成する」をクリックします。

今回は、入力された文章を校閲・構成してくれるアプリを作ってみます。

3. プロンプト(指示文)を入力する。

Dify

「手順」の欄にプロンプトを入力します。

今回は「入力された文章を校閲・校正処理を行い、出力してください。また、出力後に、校閲・構成を行った具体的な箇所を全て出力してください。」と入力しております。

4. 「デバックとプレビュー」で作成したアプリをテストする

Dify

「デバックとプレビュー」欄の最下部に、実際に校閲・校正したい文章を入力します。

今回は「Difyは、ノーコードでアプリを作るツール、使いやすさが特徴。高い技術スキル必要なく、一般のユーザーにも適し、導入に時間かかりません。」と入力しております。

Dify

上記のように、校正・校閲された文章と、具体的な修正箇所が返ってきます。

この段階で思うような出力が得られない場合は、プロンプトの見直し、より具体的な指示を作成し、テストを繰り返してみてください。

5. アプリの公開

Dify

それでは、完成したアプリを実際に動かしてみましょう。

「公開する」をクリックし、「アプリを実行」を選択いただくだけで、簡単に実行いただけます。

6. 公開したアプリを使用

Dify

この画面までくれば、「Start Chat」を押して、実際に使用できます。

また、URLを共有したい先にコピペすれば、他のユーザーも簡単に使用できます。

Difyの商用利用について

最後に、Difyの商用利用について解説いたします。

Difyはビジネス目的での使用が認められたオープンソースプログラムですが、いくつかの制約が設けられています。

制限されるケース

・複数企業向けのSaaSサービス提供

・Difyのロゴや著作権情報の削除・変更

利用可能なケース

・社内システムへの組み込み

・開発したアプリケーションの販売

・特定顧客向けのカスタマイズサービス提供

ビジネス用途で使用する場合、Difyの商標と知的財産権に関する情報を正しく掲示することが求められます。詳細や不明点があれば、Dify( business@dify.ai )に直接問い合わせることをおすすめします。

まとめ

Difyは、AIを活用した独自アプリを簡単に開発できるオープンソースツールです。無料で利用でき、日本語対応で初心者にも扱いやすい点が特徴です。

チャットボットや高度な機能を持つアプリも作成可能で、ビジネスにも活用できます。

アカウント登録後は公開までの流れも簡単。ビジネスの効率化や新しいサービス創出に役立つツールとして、ぜひ活用を検討してみてください。

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